大工育成委員会Report

2022年度活動計画

地域工務店が競争力を発揮するために、魅力ある職場を作り、若手人材を確保して、新人大工を自ら育成し工務店と建築大工の社会的地位の向上を目指します。
大工職人不足問題は、我々工務店にとって会社存続に関わる重大な問題であり、近い将来深刻な状況に陥って参ります。JBN会員の中には、大工育成に取り組み、新人大工を教育訓練し技術伝承を行う元気のある工務店が各地に存在いたします。
全国にある育成に熟練した工務店と意見交換、育成方針や正社員化の手法、安全対策やインボイス制度開始に向けた準備を学び、会員皆様の問題解決を図り、各工務店に求められる大工技量も考慮し今後時代に必要とされる大工育成の礎を築き、職人の総数、地位、定着率が向上する仕組を皆様と共に考え、工務店の経営基盤の強化を図って参る所存です。
また、今後、大工育成を考えている工務店へのアドバイスやサポートも考慮していきたい。

年7回開催予定
令和4 年05 月12 日(木)東京(顔合わせ、分野検討、視察先検討)
令和4 年07 月14 日(木)東京(育成検討会、視察関係検討会)
令和4 年09 月08 日(木)東京 要検討
令和4 年10 月21 日(金)福島(会津建設視察による意見交換)
令和4 年11 月24 日(木)東京(視察から出た意見等の検討会)
令和5 年01 月12 日(木)東京(各会社による育成検討会)
令和5 年03 月09 日(木)東京(大工育成活動の結果報告及び次年度活動検討会)

活動報告

令和4年9月15日 委員会を開催しました

第3回大工育成委員会は、
国土交通省 住宅局 住宅生産課 木造住宅振興室の石井室長・長岡課長補佐を
オブザーバーにお迎えして開催されました。

委員会の冒頭にて長岡課長補佐より、
【小学校1~6年生(男の子)を対象とした「大人になったらなりたいもの調査】…毎年1月 第一生命 公表 
の調査結果が示され、大工が初めて圏外になったことなどが報告されました。
このような状況の中、大工の育成に関して、あらためて大きな課題として議論されたのが次の3点でした。

①いかにして大工に入職を促すか【大工になりたい】
 入職に関しては、大工に興味関心を持っていただくためにも、
 義務教育の中で木材を使用した工作の経験は必要。
 また、就業規則はもちろんのこと、休暇・有給休暇の取得も必須であり、
 専門高校の就職担当教員や両親を説得できる情報と労働環境の情報などにより、
 理論武装して提示できることが肝要との議論がなされました。

②いかにして大工育成を図るか【一人前の大工に育てる】
 育成に関しては、最低でも建築大工技能士3級取得を必須とした教育プログラムを実施すること。
 また、建築士などの資格取得を支援することも大事であることが議論されました。
 育成にあたり、しっかりとした査定表による評価も必要との意見も出されました。

③いかにして大工を生涯の仕事として継続してもらうか【大工を辞めない】
 離職(転職)を防ぐための技能の見える化、良き仲間つくり、評価・待遇、やりがい、
 大工継続による自己実現について話し合いが行われました。

10月21日・22日に開催される
大工育成委員会主催「大工育成と入職者確保について学ぶ工務店視察研修 in 会津建設」について
説明を行いました。

21日 13:00~17:00
①実習訓練等視察
②経営者向け説明(給与・雇用方法・入職者確保)
③大工指導者向け説明(育成・管理方法)
④大工向け説明(大工としての働きがい、待遇など)

22日 9:00~12:00
製材、プレカット、加工現場等規、矩術研修会視察

令和4年7月14日 委員会を開催しました

今回の委員会では、以下の3点について協議を行いました。

●大工育成
 ・大工道具一式の提供は無料か有料か
 ・採用募集において会社としての大工育成プログラム提示の重要性や将来的なビジョン
   以上2点について意見交換を行いました。

●視察関係
 10月21日に福島県の会津建設にて開催予定の視察研修について意見交換を行いました。
 視察研修の内容は、上棟現場・製材所見学のほかに、
 大工を指導する指導員向けの説明と大工育成に関する経営的な説明の2種類に分けて行う予定としました。

●全国大会分科会
 11月に開催される全国大会の内容を検討し、
 会員工務店が抱える大工育成や採用に関する問題を
 ディスカッションと質疑形式で行うことなどが議論されました。

令和4年5月12日 委員会を開催しました

 委員長より本年度の活動方針として、次の3点についての課題が示されました。

①大工育成に取り組む工務店をサポートする委員会としたい。
②まだ取り組みをしていない工務店に、大工の育成が必要だと、どうやって気づいてもらえるか。
③新しい委員を増やすことが大工育成につながるので、さらに委員を募りたい。

 以上を踏まえて、自由討議の座談会方式にて開催されました。

 課題とすべき分野検討では、特に以下の(1)~(4)について意見が出されました。
(1)若い入職者が少ない
  就業規則の制定および労基への届出、そして社員にオープンにする。
  また、その内容を伝えて募集することが基本 など
(2)一定の離職が発生
 ・せっかく育った30~40歳代の職人が離職する(適切な給与が必用)
 ・若手も離職する
 ・50~60歳代は離職が少ない傾向
 ・大工の社員化に伴い施工スピードが遅くなる傾向への対策 など
(3)大工の育成の仕方
 ・名プレイヤーが名監督ではない傾向がある
 ・稼ぎたい人の下では人が育たない傾向があるのでは
 ・十分に育った大工をそのまま社員継続と請負大工として独立するかの選択の道を示す など
(4)外国人や女性の大工について
 ・難しい
 ・結婚して辞めてしまう傾向がある
 ・外国人は日本に骨を埋める人でないと雇いにくい など