委員会・部会活動報告Report

活動報告

令和4年7月29日 オンラインセミナーを開催しました

日本女子大学の細井昭憲先生をお招きして、
「ルームエアコンによる省エネルギーと快適な室内温熱環境の実現」ついてお話しいただきました。
一部概要をご紹介します。

●動作原理とモリエル線図上の理解を総合的に考えると、効率の良い運転が見えてくる。
●(冷房時の例として)凝縮温度が低いほど運転効率は良くなる。
 例えば、室外機のショートサーキットを防止する
 (排気を妨げない、できるだけ障害物のある所に設置しない)。
 コイルに直射日光を当てない。
●蒸発温度が高いほど運転効率は良くなる。室温を高めに維持する(扇風機で補う)。
 低負荷運転を除き、風量を多くする方が良いが、そうすると蒸発温度が高くなり、
 室内の空気の露点温度より蒸発温度が高くなる状況が頻発するようになり、
 あまり除湿をしない機械になってしまう。そうするとカラッとした空気質にならない。
 カラッとした空気を求める要求はユーザーにはあるが、効率を求めると相反する部分が出てくる。
 湿度環境の相互作用では検討が必要となる。
●定格の5割を切ったあたりからインバーターの能力の制御限界にきて、
 断続運転によって負荷を調整する運転モードに入る。onとoffを繰り返す運転はCOPを悪化させる原因となる。
●低負荷領域で運転するということは、その部屋に対して過大なエアコンを選んでしまっていること、
 住宅熱負荷との整合が重要となる。