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森ができるまでWood

森ができるまで

日本国内の森林面積は約2,500万ヘクタールと言われます。
このうちの約半分にあたる1,300万ヘクタールが天然林、約4割の1,000万ヘクタールが人工林、残り1割が無立木地にあたります。
天然林は、文字どおり自然の力で生まれ育ち、森林として成立したもので、里山や神域の森、稀にしか人が立ち入らない山奥の森まで分布し、多くは広葉樹林です。
また、人の手がまったく入っていない森を原生林と言い、屋久島や白上山地、知床、小笠原諸島などが世界自然遺産として登録されています。
人工林は、まさに、人の手で種を蒔いたり苗木を植栽して育てた森林で、木材を生産することが主な目的ですが、国土の保全や水源涵養という役割のための森林もあります。
人工林のほとんどは、スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツなど、比較的成長が早く、建築用途に適する針葉樹林です。
では、この人工林が、森林として成長するまでの過程で、人がどのような作業を行なっているのか解説していきます。

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日本の森づくりでは、山に種を蒔いて木を育てるのではなく、「苗場」と呼ばれる畑で1~3年程度をかけて苗木として育ててから、山に植栽します。

日本の森づくりでは、山に種を蒔いて木を育てるのではなく、「苗場」と呼ばれる畑で1~3年程度をかけて苗木として育ててから、山に植栽します。
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地ごしらえ

苗場で育てた苗木を山に植栽する前には、生育環境を整えよくするために、作業で落ちた枝や茂る雑草などを取り除きます。
そののちに整地し、植栽を行なっていきます。

地ごしらえ
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植林(植栽)

苗の根がよく伸びるように大きな穴をあけ、土をかけたら足でしっかり踏み固めます。
苗木は、ある程度密集させたほうが真っ直ぐに早く伸びるので、たとえば、スギの場合は100m四方(1ヘクタール)あたり、約3,000本を植えていきます。
あまり厚くない春や秋の時期に、手作業で1本1本植えていきます。

植林(植栽)
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下草刈り

植栽した苗木が、ほかの草木よりも高く成長するまで5年から10年かかり、この間、太陽の光と土の中の栄養や水が、ほかの草木に奪われてしまうと、苗木が替えれてしまいます。
そこで、人が積極的に介入し雑草を刈り取る必要があるのです。
下草刈りと同時に、苗木の成長を促すために、肥料を与えることもあります。

下草刈り
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除伐・ツル切り

植栽から10年くらい経過すると苗木も5メートル前後に成長し、植栽木と呼ばれるようになります。
除伐は、潅木のほか、風雪などの影響で曲がったり折れたり、成長が悪く大きく育つ見込みがない植栽木などを伐る作業です。
また、フジやツタなどのツルが植栽木の幹に絡みついたり覆いかぶさったりするため、これらを切り取る作業をツル切りと言います。

除伐・ツル切り
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枝打ち

植栽してから10年から15年くらい経つと、植栽木は8~10メートル程度まで成長し、枝を大きく広げます。
この枝がまわりの木の枝と重なり合って森の中を暗くさせたり、枯枝などから害虫が侵入しやすくなります。
そこで、枝の付け根から切り落とす枝打ちが必要になるのです。
また、枝打ちした枝が生えていた部分は、植栽木が成長するにつれて覆われるので、節の少ない優良な木材にするためにも欠かすことができない作業です。

枝打ち
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間伐

20年から30年くらいかけて順調に成長すると、林の中は、同時に植栽した樹木とともに混みあってきます。
放置しておくと、ひょろひょろと細く、病害虫にも弱い木になってしまいます。
そこで、より成長が見込めそうな樹木以外のものを間引き。残した木が健全に育つように手入れをする作業が間伐です。
間伐によって、地中の根がしっかりと張り、台風や大雪、土砂災害などに強い森になるのです。
また、地表に日光が差し込み、さまざまな草木が新たに生え、それを食べる鳥や昆虫が生息し生物の多様化が促進されます。

間伐
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主伐(伐採)

何回かの間伐を繰り返し、おおよそ50年前後で柱や板など木材として使用できるほどの太さとなり、収穫の時期を迎えます。
適した時期に伐採することを言います。
樹種や地域によっては、100年前後まで主伐を待ち、より太く高品質の木材と仕上がることもあります。
主伐ののちは、地ごしらえをして、次の苗木を植栽していきます。

主伐(伐採)